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ペルー開教


ペルー日本人会創立100周年記念先亡者追悼法要

 2017年10月30日(月)に行われた、ペルー日本人会(APJ)創立100周年記念先亡者追悼法要へ参加するために、総長夫妻と同行し28日より30日までの三日間の日程でペルーへ渡航した。APJ〈Asociación Peruano Japonesa〉が創立されたのは1917年11月3日のことであり、ペルーにおける日系移民の歴史の深さを感じた(第一回移民を乗せた佐倉丸が、カヤオ港に着いたのは1899年であり、ブラジルよりも9年早い)。
 リマ市はヘスス・マリア区に位置するCENTRO CULTURAL PERUANO JAPONES (日秘文化会館)には、ペルー日本移民歴史資料館、病院、高齢者の為のコミュニティスペース(神内センター)等が隣接し、地域住民の憩いの場所として日系、非日系問わず日々大勢の方々に利用されている。会館入り口には日本とペルーの友好記念の「さくらちゃん」人形が設置されており、来場者を迎えてくれる(日本には、横浜に「リマちゃん」人形があるそうだ)。また、この人形の手の色が変わっているのは、大勢の方々に握手されたからだそうで、現在まで日本との交流が盛んに行われていること、またその友好の深さを感じることができた。
 同会館にて行われたこの度の法要へは、平日にもかかわらず、国内全土、また海外からも(ブラジルからも約40名が参加)参拝され、盛大かつ厳かに勤修された。大勢の参拝者とともに正信偈のお勤めをお称えした後は、総長による記念法話(ファビアナ先生によるスペイン語の翻訳)があり、始終うなずきや、笑い声が聞こえ、ここブラジルと同じように、またそれ以上にペルーにおける日系人の方々が仏教の教え、日本の文化を大切にされている様子が垣間見えた。
 滞在中の空き時間は、総長夫妻とともにリマ市の観光をさせていただき、雨がほとんど降ることがなく屋根のない家があること、海岸は近いが水が冷たいので海水浴が出来ない事など教えていただき、異なる文化に少し触れることができた。また、ペルー料理の美味しさは世界中に知られており、この度の旅行は私にとって、魚介の香りと共に記憶に残る小旅行となった。